ひかりの国プロジェクト/その16「不立文字(ふりゅうもんじ)」

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その16 「不立文字(ふりゅうもんじ)」

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ひかりの国プロジェクト

不立文字(ふりゅうもんじ)・・初めて聞く方もいるかもしれませんが、仏教(ぶっきょう)の禅宗(ぜんしゅう)の教義(きょうぎ=真理)を表す言葉で、一般にはこの言葉より、禅宗でいう「座禅(ざぜん)」のほうが知られているかもしれません。座禅は体験したことがなくても、何となくわかる方も多いのではないかと思います・・・。
この不立文字には、続きがあって、次のような文になります。

不立文字(ふりゅうもんじ)
教下別伝(きょうげべつでん)
直指人心(じきしにんしん)
見姓成仏(けんしょうじょうぶつ)

さて、この意味ですが・・・・・
不立文字(ふりゅうもんじ)=文字や言葉で表すことが出来ない。
教下別伝(きょうげべつでん)=本や教科書などで伝えることが出来ない。
直指人心(じきしにんしん)=自分自身の心を観察してみなさい
見姓成仏(けんしょうじょうぶつ)=物事の本質が見えて理解するでしょう。

ざっと、こんな感じでしょうか。ネットで調べると、詳しく解説されています。(仏教的に解説されているため表現の違いはありますが)これら全部の意味をつなげると、以下のようになるでしょうか。

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真実とは、言葉では伝えることが出来ないよ。ましてや、本や教科書(文字など)でわかるものではない。本当のことが知りたいのなら、他人(たにん)ではなく直接自分自身に問いかけてごらん。その答えは自分の中にあって、それがでてきたときにいろんな事が見えて解(わか)るんだよ

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これって、今の世の中を言っているみたいじゃないですか。
たとえば、行ったことのない国を知人から聞いたとします。「あの国ってこうなんだよ」と言われてもピンときません。テレビや本やネットでいくら調べても本当のところはわかりません。何となく知ったように勘違(かんちが)いしますが・・・・・。「やっぱ、直接その国に行って自分の目で見てみよう」と思い切って旅に出ました。実際聞くのと見るのでは天と地の開きがあったのです。行ってみて初めて本当のことがわかるってありますよね。成仏(じょうぶつ)って、死んで仏(様)になるのではなく、神様仏様の号で書いたように、すべてを理解(ほとける)するということです。

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もっとわかりやすく言うと、教科書の中にはない、自然の中から何かを学び体験しよう・・・ということ。とにかく、あ~だ、こ~だと(理論・理屈)言う前に、とりあえずやって(体験して)みようよ。そうしたらいつかわかりますよ・・・ってね。

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