ちょっと前、女性タレントが占い師に洗脳されているなんて記事が、週刊誌をにぎわしていましたが、人は簡単に「洗脳」されちゃうんでしょうか。あまりよくない意味で使われているのですが、なぜこんなにも「洗脳」という言葉は嫌われているのでしょう。
文字だけ見ると、脳が洗われて、むしろキレイになるような感じじゃぁないですか。もちろん、脳は洋服を洗うように汚れが落ちるわけじゃぁありませんけどね。っていうか脳は洗えませんし。でも、もしも体を洗うように脳が洗えたら、気持ちいいんでしょうね~。あ~洗ってみてぇ~よ~。イヤ~なことをきれいさっぱりとね。そうしたら悩みなんかなくなり、ストレスともおさらばです。文字だけ見れば、よいことのように見える「洗脳」なのに、なぜ世間一般では悪く使われちゃっているのでしょうね。
それはど~も、宗教と絡(から)んでいるようなんですね。洗脳=宗教=よくないモノ・・・っていう方程式が、僕らの脳には刷(す)り込(こ)まれているようなんですね。「刷り込み」、もうこれはりっぱな「洗脳」なんです。
ところで、「サブリミナル」ってことば、聞いたことがありますか?「サブリミナル」は、映像や音声に、通常の視覚・聴覚では捉(とら)えられない速度・音量によるメッセージを隠し、それを繰り返し流すことにより、視聴者の“潜在意識に働きかける”ことのようです。要するに、気づかないうちに操られちゃってることですかね。「洗脳」みたいなものですね、これも。
いつだったか、映画をみていたら何となくのどが渇いて、あるメーカーの飲み物が無性に飲みたくなったことがあったのですが、これなんかがまさにサブリミナル効果といわれているモノなんですね。映画やテレビは、1秒間に何コマか流れているのですが、その中の1コマだけ特定メーカーのモノを入れるんです。僕らの目にはこの1コマはわからないのですが、脳はわかっていて、このメーカーの飲み物を欲しくなるということが実際に起きるわけです。
たぶんこのようなことが、日常にはあるのではないでしょうか。脳は気づくというより、だまされやすいんですね。テレビとかで、意図的にやられたらもうおしまいです。「○○は安全ですよ」と言われ続けたら、疑わず信じ切ってしまう。それも、それなりの信用がおけるメーカーだったら、なおさらです。もうどんどん洗脳されていくわけです、僕らの脳は。
ほかにも「ハンマーシュラーク(?)」とかいうのがあって、これは同じように、単調な言葉を繰り返し言っていると、脳が麻痺(まひ)しちゃうことって聞きました。リズムが単調だと、脳がだんだん鈍感になっていくということなんじゃぁないでしょうか。電車に乗っていると眠くなるとか、高速道路を同じ速度で運転していると一瞬(いっしゅん)意識(いしき)が飛ぶようなこともそうなのかもしれません。
葬式(そうしき)などで聞くお経(きょう)のときの木魚(もくぎょ)の音(ポクポクポク・・)も、これに含まれるんでしょうか。和尚さんの単調な(?)お経と木魚で、ダブル効果ですね。う~ん、だから宗教は洗脳なのか・・・?
でも大丈夫。自然はそんなあなたの脳を元に戻してくれますよ。なぜかって、自然は“刺激的”だからです。単調じゃぁないんです。グレートですねぇ~。さぁ~この洗脳社会から脱出するために、自然に出かけましょう!