ひかりの国プロジェクト/その22「霊(れい)」

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その22 「霊(れい)」

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暑い夏・・・。夏は夏期休暇もあり、その頃はお盆(ぼん)の時期でもあります。「盆」は仏教用語の「盂蘭盆(うらぼん)」が略(りゃく)された言葉で、この「お盆」の時には、亡くなった人の魂(たましい=霊魂)を供養(くよう)します。それは、お盆の時に「地獄(じごく)の釜(かま)のふたが開く」ためです。なぜこの時期にふたが開くのかは解りませんが・・・。地獄の釜のふたというぐらいですから、現世に未練(みれん)があるのは地獄に落ちた人で、天国に行かれた方は幸せなので、現世(げんせ)には未練がないのかもしれません。夏の風物詩(ふうぶつし)の盆踊(ぼんおど)りも、もとは地獄の苦役(くえき)を免(まぬが)れた亡者(もうじゃ=霊)が喜んで踊るのを見て、できたと言われています。つまり、盆踊りは地獄の亡者のお祭り・・・不気味(ぶきみ)ですね?でも、この亡者の盆踊りって誰が見たんでしょうね。

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またこの時期、怪談話(かいだんばなし)も含め、一度くらいは肝試(きもだめ)しをやったことはありませんか?夜中に墓場(はかば)の中や、山のお堂まで度胸(どきょう)を試しに行く・・・。懐中電灯(かいちゅうでんとう)やローソクの明かりだけを頼りに、恐る恐る暗闇(くらやみ)の中を歩いて行く・・。さ~て、幽霊はいるのでしょうか・・?人はなぜか暗(くら)がりを怖(こわ)がります。暗がりが怖いということは、霊(魂)がいると思っているのかもしれませんね。ある実験で、人が亡くなったとき体重を量ったら、ほんのわずかですが体が軽くなっていたそうです。これによって体から霊(魂)が抜けていった証拠とし、魂(霊)には重さがあると言った人もいましたし、これらのことから体は魂を入れるための、ただの容れ物(器=うつわ)だと言った人もいるぐらいです。

本当かなぁ~???と思っちゃいますが、でも体のことは肉体(ボディ)と言いますよね。この字、よぉ~く見てください。「内(うち)」のなかに「人(ヒト)」がいます。体の中に人がいる。これは魂のことを表しているのかもしれません。

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また「霊」は「ヒ」とも言います。なぜ人間のことを「ヒト」と呼ぶのかは、「霊(ヒ)」を「止(留=と)める」。体(からだ)に魂を止(留)めるので、「霊止(ヒト)・霊留(ヒト)」と呼ぶようになったそうです。
たとえば、ビックリして驚(おどろ)くことを「魂消(たまげ)たぁ」と言いますね。驚いて、魂(霊)を肉体に止(とど)めておくことができなくなり、魂が出て行くのをだれか見た(?)人がいて、このような字があてられたのかもしれません。まぁ確かに、ショック死があるくらいですから・・・ね。肉体がなくなっても魂が存在するというのは、あながち嘘(うそ)とはいえないかもしれませんよ。

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またお盆のとき、ある地方の風習(ふうしゅう)では、「精霊馬(しょうりょううま)」と呼ばれるキュウリやナスでつくる動物を用意します。これは、死んだ人の霊魂(れいこん)が、この世とあの世を行き来する乗り物としてお供(そな)えします。キュウリは足の早い馬で、あの世から早くコノ世に戻ってくるようにと、ナスは歩みの遅(おそ)い牛で、あの世に帰るのが少しでも遅くなるようにと願い、そしてその牛の背にいろいろなものをお土産(みやげ)として持ち帰ってもらうようにと、思いが込められているのだそうです。このような風習は、死んだ人の魂が存在すると信じていたからなのでしょう。

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こんなことを言っていた人もいました。「日本」は「日(ヒ)の本(モト)」で「霊元(ヒノモト)」「一元(ひのもと)」だと・・・。日本の国土のかたちを見ると、四国はオースラリア大陸、九州はアフリカ大陸、北海道は北米大陸、本州はユーラシア大陸に似ていると。日本は世界のひな形で、だからこの国は繁栄したのだと・・・。ちなみに瀬戸内海は地中海、房総半島は朝鮮半島だそうです。言われてみれば,そう見えなくもないですよね。そして、この国で起こることは、近い将来世界で起こるとも言っていました。さて、みなさんは「霊」も含め、これらのことを信じますか・・・・・・。う~~~ん、不思議の国ニッポン。

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