朝目覚(めざ)めて、会社に行き仕事をする。平日はだいたいこのような感じではないでしょうか?
何か特殊(とくしゅ)な仕事をしている人は違うと思いますが、普通のサラリーマンは、だいたい型(=パターン)が決まっていて一日を終えていきます。今日も同じ時間に、家を出たでしょ?駅までの道も同じ道。駅に着いてからは、電車の遅れは別として、たいてい同じ電車に乗ります。いつも同じ時間で同じ場所。周りを見てみると、同じ顔ぶれ。どうですか?型にはまって、変化がないでしすよね。毎日違う時刻(じこく)に出て,違う道を通り、違う電車に乗る。こんな事をする人はまずいません。去年の夏の節電(せつでん)のときなどは、チョットは変化があったかもしれませんが、普通はだいたい決まっていて、工場生産のように規格通りの生活をしていると思います。
ダイヤ改正などがあると、しばらくは混乱(こんらん)が続き、自分の型(場所)を見つけるまで、時間を要します。だんだんなれて型ができると、ホッとしたりします。
この「型=パターン」がくせ者で、だんだんその人の思考・行動を麻痺(まひ)させていくのです。このパターンから抜け出すためには、ひとつ前の駅を降りてみてそこから歩くとか、いつもとは違う路線を利用してみるというのもあります。そのとき、注意深く観察すると、思いもよらない発見があるかもしれません。でもこれをやるには、迷(まよ)ったときのことを考えて、普段より少し早めに出なければなりません。朝の通勤時間を利用して行うと、早起きが苦手の人は、けっこうつらいので、帰りの帰宅時間を利用してみるのも良いでしょう・・・・。
また通勤時の服も変えてみましょう。僕らはだいたい同じような服を選ぶ傾向があります。今までとは違う色の服を選び、普段は絶対行かないお店に行ってみましょう。俺って、けっこう、イけてるじゃん・・・と自分自身を見直すきっかけになるかもしれません。
もしもあなたの勤めている会社が、かなり理解のある会社ならば、甚平(じんべい)に雪駄(せった)という格好(かっこう)に挑戦(ちょうせん)してみるのも良いかもしれません。ただし周(まわ)りの人から、こいつどこかぶっ飛んでると、へんな目で見られたり、警察に通報されたとしても、一切(いっさい)関知(かんち)いたしませんので、自分の責任でやってくださいね。
さあ、明日から通勤の時間をずらして(だからといって遅刻はおすすめしませんが)、今まで着たことのない服を着て、通勤デビュー?してみましょう。そして、乗る場所も変えてみてください。もしかしたら新しい出会いがあるかもしれません。そして、こうしたパターンを変える(いつもと違うことをする)ことによって、脳や心が刺激(しげき)されて、突然(とつぜん)稲光(いなびかり)のような閃(ひらめ)きが起こるかもしれません。
いつもの型を変えることは、肉体も精神もかなりのエネルギーが必要です。さぁ、勇気を持ってパターンを変えてみましょう。そのとき、心も何かを感じるかもしれないのです・・・。