ひかりの国プロジェクト/その20「規格外(きかくがい)」

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その20 「規格外(きかくがい)」

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ぼくらが、お店に並んでいるどの商品を選んでも問題が生じないのは、ものには一定の基準(規格)があるからで、だから安心してそれらを購入できるのではないでしょうか。
たとえば、車のタイヤに規格外の商品が多々(たた)あって、それぞれのタイヤが少しずつ異(こと)なっていたとしたら、困(こま)りますよねぇ。

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人によっては・・ごつごつ感があっていい。誰でも車に乗ればすぐ酔(よ)えるので、お酒は必要ありません。きれいな道を走っていても、山道みたいなワイルドな感じ。街中でもチョットしたアウトドア感覚を味わえますよ・・なんて冗談(じょうだん)を言ってみたりして。まあ、これじゃぁ困ってしまうので、規格が必要になります。

工場などでは、大量に商品を生産しているにもかかわらず、商品の品質等が均一なのは、品質管理が行き届いているからこそで、まさに企業の努力のたまものだといえます。本当に今の商品ってよくできているし、スゴイですよねぇ。ただし、これはあくまでも工場製品のことであって、人間や自然の場合は、これらと同じように考えるのはどうかと思われます。

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もし人を工場生産のように、強引(ごういん)に規格内(偏差値・標準・平均値等)にはめ込んだとします。皆同じだったら不気味だと思いませんか・・・?周りを見渡せば全部自分と同じ顔、同じ体型・・・。あそこにも俺がいて、ここにも俺がいる。いつも鏡を見ている感じ。クローン技術が実現可能?になったため、極端(きょくたん)な例かもしれませんが、将来はこのようなことがあるかもしれません。だけど、顔も能力もみぃ~んな同じだとしたら、この世界は何が楽しいのでしょう。

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ある日、子供に尋(たず)ねてみました。体でどれが一番大切?・・・。う~ん心臓(しんぞう)かな。何で?だって心臓が止まったら死んじゃうじゃん。じゃあ、他はどうでもいいんだ。みんな・・俺心臓になりたい。俺も。俺も。ジャぁ、誰が目や鼻や耳になるんだよ。『♪♪俺おれたちゃぁ心臓し~んぞう(造)人間なのさ!♪♪はやく人間になりた~い!♪♪♪』なんて言ってたりして・・・。

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スポーツでも、俺ピッチャーで4番。ジャ俺も。俺も。キャッチャーいねーじゃん。野球できねーし。みんなが同じになりたいというのは、規格品といえるのでは・・・・。規格品以外は「落ちこぼれ・はみ出しもの」、管理できないのも「落ちこぼれ・はみ出しもの」。でも、この規格外の人が、面白いことをやってくれる可能性を秘めています。
自然も規格外(想定外)です。規格外の自然から、人は多くのことを学んできたのでは・・・。
規格という枠組み(思い込み)を、とっぱらったときに、見えるものがあるのでは・・・。そう、みんな違っていろいろな考え方があるから楽しいのではないでしょうか。

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